インテリアにこだわり出すと、ドアの存在が気になります。
オシャレで主張の強いデザインのドアを使うと、存在感が出てしまい、リビング空間のような、ドアが沢山存在する部屋では、家具などに影響を与えてしまいます。
ですので、私は建売事業を行う際は、いつも出来るだけドアの存在感がでないような商品を選んでいます。
もっというと、ドアと天井との間の壁(垂壁)の在り方なども気になります。
その存在が自体がスッキリしないというか…。
建売住宅の場合、注文住宅とは違い、既に出来た家を購入することになりますので、購入される方は、建築した側の多大な影響を受けてしまいます。
せっかく購入した住まいを家族のカタチを表現できるように、できる限り空間は、シンプルにしてお客様にはお好みのインテリアを楽しんで頂きたいと思っています。
雑誌やテレビ番組などで有名な建築家がデザインした住宅などをみると、ドアの高さが天井まであり、ドアの枠がほとんどないフルハイトドアを使用しているのを見かけます。
過去には、そのような設計士さんの仕事をしたこともありますが、全て建具業者(建具の製作は、大工ではなく専門業者です)に依頼し、オーダーで作成して貰います。ハンドルや細かな丁番なども一つひとつ加工し、莫大な時間と労力を使って作った経験もあります。
建築全体をみたときに『建具』だけこだわる訳にもいかず、全体のコストが跳ね上がります。
弊社にとって建売事業は『実験』的な要素が多分にあります。
日野市新井7号棟では、LIXIL社製のフルハイトドア『Raffis=ラフィス』を採用いたしました。
このラフィスはフルハイトドアのデザイン性と、既製品の持つコストパフォーマンスを兼ね備えた商品だと思います。


スッキリとしたデザイン性は秀逸だと思います。
玄関の暗さを補完するために、採用したガラス戸は特に素晴らしいと思います。
ただし、施工に関しては、一般的なドアと比べると、とても難しく手間がとてもかかりました。(=コストアップ)
少し例を上げると、躯体の壁の厚さに比べ、枠の見込(奥行)が小さいため、全ての建具て、巾木をドア枠にぶつかる躯体内まで延ばす必要があります。また、幅を805にすれば、910グリッドの柱105でピタリですが、その他の企画だと、袖壁や小さな隙間などが発生し、調整に手間がかかります。
(上記の例はプロ仕様のため、一般の方には意味がわからなくても大丈夫です)この商品をデザインした方のデザインの意図、拘りは充分に伝わりましたが、既製品であるならば、もう少し施工性を考慮しても良かったのではないかと思いました。
初めてご採用を検討されている方はご参考になれば幸いです。
評価:
デザイン性:★★★★★
コスパ: ★★★★☆
施工性: ★★☆☆☆