繋がる空間(自社建売物件)

東京都日野市にて弊社2棟目の建売住宅です。
より『つながり』意識して、デザインを行いました。

玄関に入ると隣接するリビングとの間の壁にインテリア用の窓を設けています。
窓を通してリビングから玄関に光が入る。逆に玄関にいる人の気配をリビングで感じることができるような形を取りました。窓が空間を繋げています。
玄関の奥には、玄関とつながるシューズクロークを設けています。
ローサイドライト(低い位置の窓)は昼間足元に優しい光を取り入れてくれます。高さを揃えることで玄関とシューズクロークとのつながりを強調しています。

リビングとダイニング、キッチンのつながりは家事導線を検討するうえでとても重要です。家族がどう動くのか?を検討しデザインしています。
建築は、建築基準法等で厳しく制限が掛かります。
その為、建築を大きくしたくてもできない事が多々あります。建築の制限を受けないデッキを外部に設け少しでも土地の活用ができるようデザインしています。

床は、人の足の裏と常に繋がっています。
今、流行りのシートフロアは、傷が付きにくくメンテナンスも容易です。しかし、床材表面に貼られた樹脂シートは固く冬はとても冷たく感じます。
弊社が標準で採用している、朝日ウッドテックのフローリングは表面の突板が厚く、シートフロアに比べると、無垢のフローリングに近い感触です。
安さを求めるのではなく、つながりを求めた結果、このフローリングを選んでおります。

パントリーの位置は非常に大切です。
キッチンとの繋がり、外部との繋がりを重要視しています。
ストックを取りに行く際により最短距離で動けることは最重要です。
キッチンから外部に繋がる場合は、外にゴミ箱等を設置したくなります。キッチンからパントリーを介して外部に繋がる様にデザインしています。

長いデッキも『つながる』為に、とても重要な役割を担っています。
建物の奥行一杯の長さで設置したデッキは、対面キッチンの回遊しにくさを、一度デッキに出ることでリビングにアクセスできるという役割も担っています。
ほぼ床の高さに揃えたデッキをパントリーとつなげることで、外部にゴミ箱の設置でき、地面に下りることなくゴミ置き場にアクセスできます。

最近では弊社の定番となってきた造作洗面台。
『建売感』を薄める事に役立っています。
洗面台の背面には可動棚式リネン庫を設け、洗面室で使うタオルなどの収納できるようになっております。

1階と2階がつながる階段。
よりシンプルに見せる為、踏板は床材と同色としていますが、蹴込板を白を採用することで圧迫感を軽減しています。
今回は手とつながる手摺やドアのハンドルも拘り、デザイン及び造作しています。

最近では『アーキライフと言えばルーフバルコニー』という感じになってきました。
バルコニーと他の部屋、ホール又は外界とをどうつなげるかいつも頭を悩まします。
2階のホールから直接アクセスできるバルコニーは、だれの部屋を通ることなく洗濯物を干すことができます。
干渉されない安心感があると思っています。
しかし、あまり干渉しないのも問題を大きくすることがあります。
その為、バルコニーを中心に持っていくことで家族の気配を感じる事ができるようにデザインしています。

その他の水回りもよりシンプルにをモットーにデザインしています。
水回りは拘ると建築費がかなり上がって参ります。
最近の設備はとてもよく出来ています。最低限の機能であっても不自由を感じることは少ないと思っております。

2階の居室もシンプルに仕上げています。

前述のように今回は特に『つながり』をテーマにデザインしています。
家族同士、仲間、来客などの人と人のつながり以外にも人とモノ、モノとモノというつながりもたくさんあります。
それを紐解いていくことでより良いデザインができると思っております。

最後はお決まりのパース集です。
販売のご契約が外壁工事前だった為、お客様のお好みのカラーリングに変更しました。

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