木造耐火建築新築工事(昭島市昭和町N様邸)外壁工事

昭島市昭和町 木造耐火建築新築工事現場では、現在、外壁工事をおこなっております。 以前にも少し書いたように、耐火建築と一般建築はかなり違います。 通常では考えられない仕様や納まりが発生してきます。 外壁もその典型的な部分です。

こちらは本格的に外壁工事を行う前に外壁の下地となる『胴縁=ドウブチ』を施工した写真です。
こちらの写真を見て、一目で違いが判る方は、建築現場におられる方か相当建築を知っておられる方だと思います。
通常使用する胴縁と比較すると厚さも幅もかなり大きい物を使用しています。
耐火建築はその納まり一つ一つを実際に実験、検証し国土交通大臣より個別で認定を受けて要る為、その実験で使用された仕様と同じでなければなりません。
こういった細かい部分も差が出てきます。

そして、外壁工事に入って行きます。
まずはパワーボードを施工します。『まずは』はにも意味があります。
実は、この後に更に仕上げ材としてサイディングを施工することになります。
通常ですとパワーボードは施工した上に塗装を行い外壁は完成となります。
しかし、耐火建築の場合そうはいかないのです。
先に少し細かいところを見ていきます。

パワーボードの上に更にサイディングを施工するということはサッシや水切りといった部分の取合いが非常に問題になってきます。
特殊な納まりの為、サッシの出幅などが足りなくなったりするからです。
既に各業者さん達と十分に検討を行い、合うように造っておりますので問題ないのですが最初に知らずに行うと後で大変なことになります。
サッシもなるべく奥行の深いモノを選び、水切りの出幅も調整しております。

そして、仕上げのサイディング工事をなります。
コーナー部材も通常のモノより大きい物を使用しないと収めることができません。
外壁が厚いためサッシの納まりはまるで鉄筋コンクリート造のような雰囲気で、高級感があります。

外壁以外にも内装下地、建具の収め、階段周りの収め等かなりの手間を要する木造耐火建築。
現場で気が付いたことなのですが、やはり比重の重い材料をフンダンに使用する為、遮音性のも高いように思います。
近くにお住いの方であればお分かりになると思いますが、昭島市は横田の米軍基地の隣接で、航空機の飛行経路の直下です。
着工当時は航空機が飛ぶと気になりましたが、ここまで工事が進むとあまり音は気にならなくなりました。
現場になれたせいかと思っていましたが、作業をしている大工さんも仰っていましたので少なからず、副産物として遮音性のも高くなっているのではと思います。
元々、防火地域自体、商業地域などの賑やかな地域に設定されているので遮音性能が高いのは良いことだとおもいます。

こうして耐火建築は完成に近づいて行くのでした。