防腐防蟻はホウ酸処理。これ一択。(日野市新井7号棟)

材木は、色々な意味でとても合理的で素晴らしい建築材料だと思います。

軽さ:これは地震の被害を小さくすることに大きく影響する。

加工のしやすさ:現場で大工が現状に合わせて加工できるのは、急な変更にも対応できとても魅力的。

コスト:鉄骨や、鉄筋コンクリート造に比べると格段に建築コストを抑えることができる。

職人の多さ:日本では昔から木造建築をおこなっていた為、職人の数が多く建築がしやすい。

環境性:CO2を閉じ込めて温暖化の抑制に寄与できる。

断熱性:構造体の木材自体が断熱性がたかい。

等、とても建築することに優れた健在である反面、『白アリ』や『腐る』といった問題があります。

その問題に対し、建築基準法において木造建築物の寿命を延ばし、安全性を確保することを目的として、以下の内容が規定されています。

  • 防腐措置:木造の外壁のうち、軸組が腐りやすい部分の下地には防水紙などの使用が義務付けられている。
  • 防腐・防蟻措置の対象部位:構造耐力上主要な部分である柱、筋かい、土台のうち、地面から1m以内の部分には有効な防腐措置を講じる必要がある。
  • シロアリ対策:上記の部分において、必要に応じてシロアリその他の虫による害を防ぐための措置も講じなければならない。

一般的には防腐防蟻用の薬剤を散布し、処理をおこなっている会社が多いと思いますが基準法では、特に薬剤処理を義務付けているのではなく、白アリの対策をするように定められています。

薬剤処理以外では、材木の種類を、白アリや腐れに強いものを使う方法もあります。通常、薬剤処理を行うと5年毎程度に再施工することになるため、理想としては、根本的に白アリや腐れに強い材木を使うことが望ましいと思います。しかし、やはりそういった材料はコスト面での負担が大きくなります。その為、一般的には防蟻防腐剤を塗布して処理しているのが現状です。

住宅メーカー、工務店が使用している一般的な防腐防蟻剤は『農薬系殺虫剤』です。白アリや腐れ(木材不朽菌)にも効果がありますが、人体にも影響があります。『農薬』ですので管轄は農林水産省のようです。

食物の栽培を目的とし、散布する『農薬』ですので、人体への影響を考慮し、効果の期間が短くなるように規制がされています。農薬は土に存置する期間は5年以下と定められています。その為、『農薬系殺虫剤』も5年毎に再施工をなっているようです。少し気になるのは、防蟻防腐の保証は5年となっていますが、前述の通り『農薬』の存置期間は5年以下であるならば、5年は効果がないということではないのでしょうか?

更にいうと、あくまでも『殺虫剤』であり『防蟻剤』ではないということです。建築中に、万一白アリがいた場合は、殺虫することができると思います。しかし、『防蟻剤』ではない為、白アリの害を防ぐことはできないのではないでしょうか?

そういうことを考え出すと居ても立っても居られない私。

『ずっと続く安心』をお届けできないのでは?

ということで、弊社のドムスでは防腐防蟻処理として『ホウ酸水処理』をおこなっております。

ゴキブリ退治に『ホウ酸だんご』!とか耳にします。

『ホウ酸はゴキブリに効くらしい』くらいはご存じではないでしょうか?

『ゴキブリに効くのは知ってる。でも蟻(白アリ)に効くのか?』と思われた方。鋭いです。そうです。実は白アリは蟻の仲間ではなく、ゴキブリの仲間なのです。ですので、白アリがホウ酸を食べると死んでしまいます。

『あのゴキブリが死ぬのに、人体には影響がないのか?』またまた鋭い質問です。私も最初はそう思いました。実は哺乳類がもつ腎臓がホウ酸を無毒化するそうです。ですで、子供が大好きな『スライム』はホウ酸で出来ています。また、よく見ると目薬にも『ホウ素』と記載されています。

ホウ酸は、石と同じく『鉱物』です。石は気化したりしません。ホウ素も同じです。ですので、施工すると『ずっと続く安心』が手に入ります。

『では、それ程よい材料をなぜ一般的に使わないのか?』そう来ますよね。欧米ではオーストラリアを最初に、ホウ酸処理が義務化されています。むしろ『農薬系殺虫剤』の使用を禁止している国もあります。

しかし我が国では『農薬系殺虫剤』がずっと使用されてきました。ここ数年で『ホウ酸処理』が正式に防腐防蟻剤としての認定を受けました。その為、施工側も『ホウ酸処理』を知らず『農薬系殺虫剤』を疑いもせずに使用し続けているということです。

『いいことずくめで、反って怪しい・・・』ですよね。分かります。これほど良い材料でも欠点があります。それは施工性とコストです。

前述のように、ホウ酸は鉱物です。その為、建築中に雨に降られると流れ落ちてしまいます。それを防ぐ為、施工後に天気を気にしながら、養生したりする必要があります。急な雨の場合は、再施工となります。

ホウ酸を使用している会社がまだ少ない為、普及していません。その為、材料が高価です。もう少し普及するともう少し使いやすくなると思います。

『ずっと続く安心』をお届けする為に、弊社ではホウ酸処理に手間と費用を掛けております。

一般的な防腐防蟻処理業者は、上棟後ある程度建物ができて来たタイミングで、現場にやって来て、床下に潜ったりしながら防腐防蟻剤を散布していきます。大体2~3時間程度で終わります。

このタイミングでは、材木と材木の組み合わさった箇所は絶対に施工できません。このような作業を行う業者の考え方としては、『外』が処理してあれば『中』は大丈夫という理屈だと思います。確かにそうかもしれません。しかし、万一のことを考えると、私は全て施工したくなります。

その為、材木を組む前にできるだけ、ホウ酸処理を行っていきます。

上棟前に2回、上棟後に2~3回施工をしています。

弊社では、一つ一つ丁寧に作り込むことでお客様に『ずっと続く安心』をお届けすることができると信じて日々建築をさせて頂いております。