先日、数年前からずーっと気になっていた『お店が目立たない』という問題に少し手を付けようと思いました。
ガラスにカッティングシートを張っただけでしたので室内が位ときは見えるのですがあまり目立ちません。
これは、お店を作ったときに、狭い空間をより広く見せるための工夫でもあったのです。
少し象徴的なオブジェのようなモノが欲しい。
と思っていました。
しかもガラス面であるため、壁がないのでモノを置いたりできないという欠点もありました。
そこで、今回『衝立オブジェ』を作成することにしたのです。
現在建築中の現場で先日フローリング工事が完了しました。この現場で使用されたフローリングはまずまずのグレードの商品でした。フォローリングは大抵1坪単位で購入します。ですので、あと少し足りないという場合でも、もれなく1坪買わなければならないのです。半分以上捨てることとなっていたこのフローリングを再利用しようと現場から持ち帰りました。




45×45(インゴっ角)のフレームを組みその上にフローリングを貼っていきます。
フロアタッカーというフローリング施工用の専用道具がなかったので、ピンタッカーと木工用ボンドで施工していきます。
現場で大工さんがフローリングを貼っている姿を、見様見真似でコツコツと。
裏をみると、学生時代の文化祭の大道具みたいですね。
この段階では裏をどのように『仕上げるか?』は未定でした。
最初は、フローリングのサンプルを貼ってお客様に触って頂けるギャラリーにでもしようかと考えていました。







裏をシナベニア5㎜で下地を作りました。もちろんこのときは、フローリングギャラリーにしようとしていたのでシナベニアという高級な材料で作ってしまいましたが、塗装をするのであれば、ラワンべニアでも良かったですね。
このとき、ふと先日ホームセンターに行ったときに気になった『黒板塗料』のことを思い出しました。
このスペースに大きな黒板を作るとご来店いただいたお客様のお子様が遊べるのではないか?と。
善は急げとホームセンターに買い出し。
どうせやるなら本格的な黒板を作りたいと、思いマグネットが付くようにしたいと思いました。

『マグネットペイント』これを使うと、磁石が引っ付くとのことで購入しました。
流石は砂鉄がはいっているだけあって重いです。
このブログを読んで『私もやってみようかな?』と思われる方に一つご注意。
『店頭に並んでいる缶は新しいモノを選んでください。』
古いモノは腐っています。というのはウソですが、内容物が分離し沈殿しさらに中で固まってしまっている可能性があります。
私が使ったモノも1缶だけ古いものがありました。中で沈殿し、撹拌するにも大変苦労しました。
更に塗った後も『ダマ』ができ削り落とすのに大変手間がかかりました。

『ダマ』された箇所の写真。
これではチョークが引っ掛かり描けません。
これをサンドペーパーで均していくのですが、その際に砂鉄が落ち大変な思いをします。
さて、作業です。
マスキングを行い、ひたすらローラーでころころ、コロコロ。
説明書の通り3度塗りを行いました。
材料が材料なだけに非常に塗りにくいです。
そこは出来た後の楽しみをイメージして、ころころ、コロコロ。がんばります。






ハイ!下塗り完成。
ちゃんと磁石が付きました。
これから、黒板ペイントを塗っていきます。
説明書では『マグネットペイント塗装後24時間以上開けてください。』っと。
そんなに待てん!
いつもこれで失敗するので、今回はちゃんと待ちました。

いち早く完成させて『遊びたい』とサンドペーパーで均し作業を・・・。
でた!『オービタルサンダー』。(自動でやすれる機械)
『機械も実力の内!』と常日頃豪語する私。
ぎゅぃぃぃ~!!!
鳴り響くモーター音!
巻き上がる粉塵!!
早い!!!
『あれ!下地出ちゃった・・・。』
なんと高回転で回る機械ではすぐにマグネットペイントが落ちてしまいました・・・。
『急がば回れ』
ハヤル思いを抑え、手動で均し作業へ。(私はこの後現場に行きましたのでスタッフ(奥さん)にお任せで)

今回、私たちの世代が『黒板』をいうとっということでダークグリーンにしました。
最近ではダークネイビーらしいです。
また『黒板ペイント』をころころ、コロコロ。
仕上げは2度塗り。

夕方現場から帰ってくると、スタッフ(奥さん)がころころ、コロコロ。
殆どできてるではありませんか。
美しい仕上がり
丁寧な仕事
さすがは、私同様美大出身。




日も暮れて、学校から戻って着た長男君。
『黒板画いていい?』
『まだ』
・・・
『画いていい?』
『まだ』
・・・
『まだダメ?』
『今日はダメ』
っと。すねて車の模型を眺めていました。
以前から興味があった『黒板ペイント』。
思ったより難しく、手間が掛かりましたがやっぱりホワイトボードにはない味わいがありますね。
これからここで『ちいさなお客様』がどんな夢を描いてくれるのかが楽しみです。

