ジャパンホームショーに行って来ました。2

11月12日に東京ビックサイトで開催されていたジャパンホームショー2014に伺って参りました。
新建材や伝統技術を駆使した商品などさまざまな展示がありました。
今回はその中で、私の興味を引いた「仮設住宅」のブースについて書いてみようと思います。

これが会場内に展示された「仮設木造住宅」の原寸軸組模型です。(はっきり言って実物ですよ)
先の東日本大震災の影響で、住んでいた家を失われ方々にも住んでいただいているようです。
仮設住宅という住宅に関する私の勝手なイメージとしては仮設事務所のような鉄骨のプレハブ住宅をイメージし
ておりました。

こちらが間取りです。外壁の量を減らすためか2戸で1棟のようになっているようです。
コストだけでなく工期、人材不足の問題もあるのではないでしょうか。
上記図面の下段は同じ間取りの繰り返しですが、上段は少し大きな間取りもあります。

イメージパースの紹介もありました。
このパースから1棟または1家族のという考え方よりも、一緒に住む周りの人たちとのかかわりを重点においた
設計がなされたのではないかと思いました。
被災された方の精神的なダメージは想像を絶します。だからこそ周りで助け合いながら暮らす(生き抜く)というコンセプトなのでしょうか。

私も、建築業に携わるものとして、構造も気になります。
シンプルな構造なのは、工期の短縮、人手不足対策なのでしょうか。
小屋組みが非常にシンプルです。
内装が無いので正確なことはわかりませんが、吹き抜けのような構造になっておりました。

構造材はしっかりと建築金物で固定されていました。
キット化されているようなので、多少器用な方だと建てることが出来そうなイメージを受けました。
最近では、ネットオークション等でも販売されているキット化された『ログハウス』の謳い文句も、『家族で建てる』とうたわれていました。(確認申請どうすんの?という疑問が・・・。)
非常事態の中で、家族の集まる『家』について考えさせられる良い機会となりました。
(予定が詰まり時間があまり取れなかったの残念でした。)