今の世の中すべてのことにおいて、『日進月歩』です。
建築の業界もついに行き着いたか?と思うと他の価値観が生まれどんどん変化していきます。
以前にもお伝えしたかと思いますが、住いの価値の変化は設備等の『物的な価値の時代』から、今ではどのような生活を提供できるか?を問われる『精神的価値の時代』へと変わって参りました。
今では設備についても、不便で無ければシンプルで安価なモノでもよいという価値観もあります。
リフォームを行うということは、お客様の価値観を知りそれに合ったリフォームをご提案することが非常に大切だと思います。
今回、リフォーム工事を承った経緯は『売ること』が目的でした。
少しでも高く売れるリフォームを・・・。
住設をすべて新品に変えて、新築のようにすれば多少は高く売れるでしょう。しかし、それでは経費が嵩み売っても損をするという事態になりかねません。
そこで、まずは物件の不動産調査から始めました。これを行うことでおよその販売市場価格を知ることができます。
弊社の場合、不動産業も営んでおりますのでその辺りは一般的なリフォーム業者さんよりは専門的に対応させて頂きます。
そこで販売価格を決め、その価格に合うリフォームプランをご提案させて頂きました。

かなり築年数のたったマンションですので、使用感があなり出ています。
普通にリフォームをしたとしても古さは隠せない状態ですね。

なにか(怒り)をぶつけてしまったのでしょうか?壁のいたるところに穴が開いていました。

トイレ。便座を見ると余り使いたくない状態ですね。

年を重ねた感じが非常に出ています。
さすがにこの状態では売れる気がしません。むしろ私も買おうとは思わないでしょう。

以前お住まいになっておられた方が、手先が器用だったのでしょう。いろいろといじっていたようでそれを治すことが非常に時間と労力を費やす形になりました。
そうはいっても、お願いされた以上やるしかないので頑張ってやっていきます。

まずは設備の解体。キッチン、洗面台、トイレを交換するために解体工事を行います。
このタイミングで破損したボード等も直しておきます。




その後クロス工事へと進んでいきます。
いつもの仲間たちが、現場にやって来てくれて賑わってきます。
弊社のの現場では、仲間たちが作業をしてくれるので、異業種の職人さんたち同士も仲がいいのです。
他の工務店さんなどでは、現場に来る人が誰かわからないという感じのようです。
現場でのコミニュケーションは非常に大切だと私は考えます。
精度の高い仕事をするためにはこういった現場環境を作ることも大切なことだと思っています。
業者間の連携プレイで弊社の現場は成り立っているのです。

さて、設備業者の作業も終了し、後は畳の表替え、ルームクリーニングを残すだけとなりました。
前述したとおりリフォームには目的があります。
快適に過ごすことができるようにするのか?
不便を解消するのか?
気持ちを入れ替えたいのか?
等々
さまざまな目的に如何にお答えすることができるかが?リフォーム業者の腕の見せ所です。
今回のリフォーム全貌をご覧ください。





















今回、リフォームの目的を達成するために、やらなかった部分も当然あります。
素材のグレードを落としたところもあります。
しかし、狙ったターゲットのお客様が好むようなデザインには仕上げたつもりではいます。
本日、施主様が現場に顔を出して頂きました。
『綺麗になりましたね。色のコーディネートが良いですね。任せて良かった。』とお褒めの言葉を頂きました。
築年数の経った中古マンションのリフォーム工事は、中々大変な工事ではございますが感謝されるとまた頑張れる気がした今日この頃です。