不動産は時に新築でなくとも良いと考えます。
一生に一度の大きな買い物ですし、住宅ローンという大きな負担を長年背負うことを考えると、中古の程度の良い物件を購入しリフォームすることでトータルライフコストを下げる事もできます。
割安物件を購入し、思い切ってリフォームしてしまう。
実に良い考え方だと思います。
現在の世の中の流れ的には、スクラップアンドビルドの「新築至上主義」から中古住宅を賢く利用するという流れになって来ています。
金融機関も『リフォームローン』などの商品を次々に発表し、中古住宅を活用していく時代へと変化してきています。
但し、一言で『中古住宅をリフォームする』といえば簡単ですが、なかなか難しい点も多々あります。
『リフォームは全ての工務店ができる訳ではない』
実は世の中に多く存在する工務店でも新築メインで商売されている工務店はやりたがらないのです。
新築は、更地に基礎から躯体、外壁と順序立てて組み上げていきます。
言い方は悪いのですが、『ある程度誰でもできる工事』な訳です。
ところがリフォーム工事では、築年数から想像できる収まりや、材料をある程度経験した上で知っておかないと大変な目にあるのです。
床の構造一つ見ても、置床工法、直貼り工法など新築当時『流行していた施工方法』を知っておく必要があるのです。
更に、大工さんも普段新築ばかりやっている方では、リフォーム用の材料を扱うことができなかったりもします。
『適材適所』な訳です。
グレイッシュなカーペットから白いフローリングに変更しただけで、かなりの清潔感がでましたし空間が広く見えますね。
白すぎると寒い雰囲気が出てしますので、電球色の照明に変更して暖かさも演出しています。
白いフローリングは誇りは目立たないのですが、髪の毛がすごく気になります。お掃除好きな方にはおススメです。
元々洋室でしたが、床材をカーペットからフローリングに変更し、クロスを張り替えております。
奥の壁は『アクセントクロス』を使用することで凝った作りに見せています。
アクセントクロスも、派手なガラではなくモノトーンに抑えてシックに演出しています。
中古物件で来ななるのはやはり水回りです。
古い器機の故障も気になりますが、いくらクリーニングされているといっても、やはり他人が使用していたものをそのまま使用することは多少なりとも抵抗があるのではないでしょうか?
しかしリフォームで費用が嵩むのも水回りです。
住んでから浴室やキッチンの交換などはかなり大変ですし費用も掛かります。
予算がご相談できるのであればできればこの機会に実施されることをお勧めいたします。
築年数の経ったマンションなどの水回り器機はいつ壊れてもおかしくないと思っておいてください。
脱衣室は、『毎日裸になる唯一の場所』です。
ですので私はカラーリング(色温度)にかなり気を使います。
設備機器で補えることができれば良いのですが、出来なければ色合いや空間で演出するようにしています。