狭小地で行う木造耐火建築新築工事(府中市宮西町)
約一年ほど前に、都内の設計事務所様よりご連絡を頂きました。
内容は『府中市で木造耐火建築を建築できる工務店を探しています。』とのことでした。
もちろん弊社は府中市は営業エリアですし、木造耐火建築も施工することができます。
木造耐火建築は設計事務所と工務店が共に『木造耐火建築に係る講習』を受講していないと建築することができません。
弊社のように、設計事務所兼工務店のような業者でなければ施工できる業者を探さなくてはならいのです。
しかも、木造耐火建築は通常の木造建築とは違い、収まりや寸法等が非常に難しい建築です。
ただ単に講習を受講しただけで耐火建築の経験がなければ、施工どころか見積りすら上手く行きません。(現に弊社もそうでした・・・。)
そもそも全国的に見ても木造耐火建築の着工棟数はまだ1000~2000件くらいだと思われます。
大手の住宅メーカーさんも講習を受講されていますが、手間がかかる為あまり積極的ではないようです。
同じ建築を建てるにしても、工事のやりやすさまたは困難度合で全く金額も変わります。
その為、最初に現地調査に伺います。
伺ってビックリ。
『ここに家建つの?』と思うくらい狭小地でした。
通常の木造建築と比べ、木造耐火建築は躯体を耐火被覆で覆うため一回り大きくなります。
設計の都合上、隣地境界からの離れがそれほど取れないとは聞いていましたが正直ここまでとは・・・。
狭小地で耐火建築。
工務店泣かせです。
遺跡が出たり、ガラがでたり、足場を掛けるために隣地の方のご協力を頂いたり・・・。
今まで、弊社では直接お客様からご依頼頂き、設計から施工までを一貫して行って参りました。
他の設計事務所様のお仕事をさせて頂くのは初の試みです。
間取りや仕事の進め方など毎回勉強させて頂いております。
自分の勉強の為にも、お客様の夢のマイホーム創りのために、できることを最大限やろうと心に決めて日々闘っております。