衣食住+仕事 事務所併用住宅 青梅市根ヶ布H様邸新築工事(遣り方)
今日は曇りの予報だった為、青梅市根ヶ布事務所併用住宅の『遣り方』を掛けに伺いました。
しかし、雪がちらつく寒い朝でした。
かなり以前のブログでもお伝えしていますが、『遣り方』とは別名『丁張』とも言いますが、土地に正確な建物の位置と、基礎の高さを示すために木の枠で『当たり』を出す作業です。
建築工事の工程の中で、私もちょこちょこお手伝いをさせていただきますが、この『遣り方』と『上棟』だけは特別な思いがあります。
『上棟』はやはり柱を建て屋根を掛ける、木造建築工事の『一番の見せ場』といっても間違いないと思います。
その為『地鎮祭』と並び『上棟式』などの行事も昔は行われていたのだと思います。
作業に夢中で写真を撮る暇もなく集中して作業しておりました。
ここからが腕の見せ所。
どれだけ精度が出せるか?
今回、道路と敷地に高低差があり敷地内も傾斜があるため、平坦地のようにはいかないのです。
図面上では二次元で表現されているものも、現場だと三次元の為色々な道具を工夫して作業を進めて行きます。
一番難しいのは、明確な『基準』を作ることです。
高低差があるため、境界票が下のほうにあり、その境界票が示す点を上空に挙げてくる作業が発生します。
『バカ棒』と呼ばれる真っすぐな棒と水平器を用いて作業を進めて行きます。
苦心の末にで出来上がった『遣り方』は12.115Mで誤差0㎜で仕上がりました。
いつもいい数字を出しますが、今回は特別でした。
基礎屋さんも驚いていました。
『10棟やって1棟できるかできなか?』だそうです。