京都府向日市寺戸町 夢商人(飲食店)内装デザイン Vol.03
京都府向日市で行っている飲食店夢商人内装デザインです。
先日2週間ぶりに京都に帰って現場に伺って参りました。
大工工事もほぼ終わり、クロス工事を行っていました。
大工工事とは違いほとんど見慣れた作業でした。
当社のクロス屋さんとやっていることはほぼ同じで、パテを打って、クロスを張る。一連の流れは変わりませんでした。
じっと作業をみていると、あまり見慣れない白いテープのようなものがでて来ました。
思わず、これはなんですか?と尋ねると『和紙テープだ』とのことでした。
『和紙テープ?』ますます疑問を感じじっと見ていると、クロスとクロスの継ぎ目に裏からこの『和紙テープ』なるものを張っていわゆる『裏打ち』をしているということです。
うちのクロス屋さんに『和紙テープって知ってます?』とたずねると
『知ってますよ。使ってませんが』とのこと。
『その代わりすべて下敷きテープを使ってます。』と。
なるほど。
同じ効果を得るために、地域によって使用する材料が違う訳か・・・。
ますます、建築って面白い。
店舗の1階部分もクロスが張られてキレイになって来ました。
真っ白くみえるクロスは、照明計画を『電球色』にしている為です。
実際の工事中は蛍光灯の光で施工しているので青白く見えてしまいますね。
さて、私が最も気になっているカウンター。
大工さんの工夫の賜物で、見事な仕上がりになりました。
ほんとに大工さんのお蔭です。
座ったお客さんの足が当たり汚れることを考え、メンテナンスのし易い『外壁材』を使用しました。
多少の汚れであれば、水洗いなどでキレイになります。
しかも、4Mモノなのでコストダウンにも貢献しています。
出来るだけ奥行の深いカウンターを造る為に試行錯誤した形状です。
カウンターの高さやその上にあるサブカウンター、バックパネルの高さ、形状も店主と打ち合わせ、試行錯誤を行いデザイン化しました。
現在営業中のお店のカウンターには無かった『小物入れ』。
ハンドバックくらいであれば収納可能です。
こちらはカウンターの裏側。
大工さんの仕事により美しく収められています。L字カウンターの継手は大抵の場合、ボルトで接合しますが『雇実』で収めて頂いたので、裏側もキレイです。
実際に、こういう技術がデザインを支えているのです。
次回は、クロス工事も終わり設備工事に入っている予定です。
設備工事が終了するともう完成です。
店主の思い、私の思い、職人さん達の思い。
ついに完成いたします。
乞うご期待。