京都府向日市寺戸町 夢商人(飲食店)内装デザイン Vol.02
こちらの夢商人さんはカウンターがメインの業態で営業されています。
しかし、元あったお店はには同じ飲食店でもカウンターがなく『座敷』でご商売をされていたようです。
まずは、カウンターのデザインから入ります。
現場で寸法を取り図面化していきます。元々ないところにカウンターを付ける。一見簡単そうに見えますが、カウンターの幅、奥行、高さなどの設定には細心の注意を払ってデザインしていきます。
カウンターの幅は客席の数に影響します。1席あたりの幅を狭くすると居心地の悪い空間になりますし、広すぎると、店側のオペレーションや通路に問題がでます。
カウンターの奥行は食事のしやすさや配膳される食器等に影響がでます。奥行が深すぎると、店主とお客様の距離感が出過ぎたり、背後の通路との取り合いの問題が出たりします。
狭すぎると、食事に不便を感じることでしょう。
高さはお客様の視界に影響しますが、常識の範囲であればそう問題は出にくいです。しかし余り一般的でない高さにするとカウンターの椅子を選ぶときに苦労するでしょう。
『なんということでしょう』。現場では、すでにカウンターの下地が完成し、着実に工事が進んでいました。
少し出遅れた感を感じながら大工さんの仕事を手伝いながら(邪魔しながらか・・・)仕事を見せてもらっていました。
すると、東京の建築現場では見かけない『箱』があり『これはなんですか?』と思わず聞いてみると
『プレーナーですわ』と。
(え?プレーナーって製材所で使わせて頂くものでは?)
『ぼくら、町屋の改装やってますから、昔の材料を現場で製材しな収まらんとき多くて一人一台もってますよ』と。
(そうか!この人たちはプレカット材とかじゃないから、材木も一から造るんだ!)
現場で当然のようにプレーナーを使う大工さん達。
いや~~~~~~ぁ!うちの大工さんもいい腕していますが、そこまでか~~~~~ぁ!!!
参りました。m(__)m
この後もいろいろな技術を見せつけられるのでした。
その話はまた次回。
因みにこの写真でプレーナー掛けている材木はなんでしょうか?
答えは次回のお楽しみ。